2019年3月17日日曜日

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

Brunello di Montalcino

[ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ]


イタリア三大銘酒としてBarolo [バローロ]やBarbaresco [バルバレスコ]と並び、もっとも高貴なイタリアワインに数えられる。

北イタリアらしい荘厳で堅牢な印象のBaroloやBarbarescoと異なり、Brunello di Montalcinoは繊細かつ優雅な香りと研ぎ澄まされた果実味を備え「イタリアワインの女王」と讃えられる。

Brunelloとは、トスカーナ州で広く栽培されているSangiovese [サンジョベーゼ]の亜種であるSangiovese grosso [サンジョベーゼ・グロッソ]の別名。

また、Montalcinoは、トスカーナ州シエナ県にある小さな町の名前。
Brunello di Montalcinoは、標高250~600mで栽培されたBrunelloのみが使用され、オーク樽の中で最低50カ月(Reservaは最低62カ月)熟成させることが定められている。

1966年にD.O.C.認定、1980年にD.O.C.G.が制定された際に認定された初代四銘柄のうちの一つ(あとの3つは、Barolo、Barbaresco、Vino Nobile di Montepulciano)。

BIONDI SANTI

[ビオンディ・サンティ] ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの産みの親


Ferruccio Biondi Santi [フェルッチョ・ビオンディ・サンティ]が、Sangiovese [サンジョヴェーゼ]の中でも大粒で皮が厚く、凝縮した果実味を持つクローンであるSangiovese grosso [サンジョヴェーゼ・グロッソ]を単一で用いたワインの生産を開始。1888年にBrunello Di Montalcinoが誕生した。

5代目当主Franco Biondi Santi [フランコ・ビオンディ・サンティ]は伝統的なシステムと現代のテクノロジーを活用。ブルネッロの名を世界に広め、現在の確固たる地位を築いた。

自社畑「Tenuta Greppo [テヌータ・グレッポ]」で造られたブルネッロは、世界でもっとも長期保存が可能なワインの一つ。

Poggio di Sotto

[ポッジョ・ディ・ソット] ジュリオ・ガンベッリがエノロゴを務めた新進ワイナリー


1989年設立の新進のワイナリー。

Case Basse [カーゼ・バッセ]やMontevertine [モンテヴェルティネ]も手掛けたGiulio Gambelli [ジュリオ・ガンベッリ]がEnologo [エノロゴ](醸造家)を務め、短期間で古典派ブルネッロの代表格となった。

単位面積あたりの収穫量を極限まで抑え、発酵には野生酵母のみを使用。大樽熟成による伝統的な製法によるワイン造り。

もともと自家消費用に始めただけに生産量は非常に少ない。

2005年は『神の雫』第九の使徒に選ばれた。

Banfi

[バンフィ] ブルネッロを世界に広めたモンタルチーノ最大規模のワイナリー


創業1978年のバンフィ社はブルネッロを世界に広めた功労者の一人。

約850haの広大な土地を所有し、ブドウ畑は178haで、これはブルネッロの認定畑の約1割に当たる。土壌のタイプは30種類にのぼり、それぞれの土地に合ったブドウを栽培している。

ミラノ大学、ピサ大学と共同で、土壌に合わせて異なるクローン種を選び出すという世界初の研究を行った先駆者。

設立以来、土壌や栽培方法の研究はもちろん、醸造方法の探求にも余念がなく、独自の発酵タンクの開発や樽材を自社で調達するという徹底ぶり。

Il Colle

[イル コッレ] 家族経営で伝統的スタイルのワインを造る


アルベルト・カルリによって1978年より生産開始。

ヴィンテージごとの違いやワインの個性をより感じられる伝統的スタイルでワインを造る。

農薬や除草剤を使用せず、収量制限、ブドウの選別を徹底。

醸造もすべてブドウ由来の天然酵母で温度管理をせずに発酵させ、長期間のマセラシオンを行っている。

熟成には、木樽由来の味や香りの出やすいバリックを嫌い、樽内のローストをしていない伝統的な大樽のみを使用。大樽はサイズがさまざまで、各年の異なる収量にあったものを選んでいる。

1997年にジュリオ・ガンベッリをエノロゴとして招聘。

Il Poggione

 [イル・ポッジョーネ] 伝統的なブルネッロ生産者の一つ


1800年代終わりに、ブルネッロ協会の設立メンバーの一人ラヴィーノ・フランチェスキが設立。1900年代の初めにはブルネッロの販売を開始したモンタルチーノでも長い歴史のある造り手。

モンタルチーノ南側サンタンジェロの標高150~450メートルに530haあまりの敷地を所有し、このうちブドウ畑が約140ha、オリーブ園が50haで、残りは耕地と森林が占める。
基本理念は「ブドウ畑に細心の注意を払うこと」。ブドウの収量を徹底して制限し、定期的に土壌の栄養の過不足を確認しつつ、グリーンハーヴェストを行い、不作のヴィンテージにおいても優れたワインを造る。ブドウはすべて手摘みで収穫。

2004年に完成した地下の熟成庫には、フランスで直接選んだ木材を使ったオーク樽が並び、年間を通して一定の温度と湿度が保たれる完璧な環境で長期熟成を行っている。

GAJA

[ガヤ] テロワールと「イタリアワインの帝王」のこだわりが集約


もともとは北イタリアのピエモンテ州ランゲ地方の小さな村バルバレスコの家族経営ワイナリーだったが、現当主アンジェロ・ガヤ氏の代になり飛躍を遂げる。

アンジェロ氏は、バルバレスコでは伝統的な大樽での熟成が主流だった時代にバリック樽を導入したり、ブルゴーニュのグラン・クリュ、プルミエ・クリュのように単一畑のワイン造りを行ったりすることでワインを磨き上げ、イタリア最高峰と賞賛を浴びる。

1990年代には本拠地のピエモンテだけではなく、トスカーナのモンタルチーノやマレンマ地区にも進出。アンジェロ氏は、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノを「イタリアでもっともメジャーな品種であるサンジョヴェーゼを、一番よく表現できるワイン」と評価。

5年以上を掛けて探し出したワイナリーPieve Santa Restituta [ピエヴェ・サンタ・レスティトゥータ]ではスタンダードなブルネッロ・ディ・モンタルチーノと、3つの区画のブレンドであるRENNINA [レイニーナ]、単一畑SUGARILLE [スガリーレイ]の2つの上級キュヴェを生産。

Casanova Di Neri

[カサノヴァ・ディ・ネリ] ブドウ畑新世代ブルネッロのリーダー的造り手


1971年、Giovanni Neri [ジョヴァンニ・ネリ]がモンタルチーノに畑を取得し創設した家族経営のワイナリー。

モンタルチーノの最高のエリアに135エーカーのブドウ畑を所有し、卓越した個性と独自性を持ったワインを生産。80年代中頃から新世代のブルネッロ・ディ・モンタルチーノのリーダー的造り手として注目を浴びている。

現当主のGiacomo Neri [ジャコモ・ネリ]がワイナリーの指揮を執るようになると、収穫量を抑えた思い切った剪定により凝縮感あるワインを産み出し、高い評価を得ている。

2019年3月1日金曜日

ウンブリアのDOCG

Umbria [ウンブリア]は、イタリア中部の州で、州都は Perugia [ペルージャ]。海にも国境にも接していない唯一の州 。
イタリアの Cuore Verde [緑の心臓]と呼ばれる緑豊かな丘陵地帯で、湖や川も多く、自然に恵まれている。
D.O.C.G.は2つ。いずれも赤ワイン。

  • Torgiano Rosso Riserva [トルジャーノ・ロッソ・リゼルヴァ] 1990
    Perugia の南の丘陵地帯にある Torgiano で造られる。
    Chianti 同様に sangiovese 主体(70%以上)の赤ワイン。ただし、Torgiano の穏やかな気候により、柔らかなタンニンを持つ、ソフトでバランスの良いワインとなる。
    Torgianoでは古代ローマ時代からワインが造られているが、現在の世界的な評価は、1950年に家族経営のワイナリーを創業した Giorgio Lungarotti [ジョルジュ・ルンガロッティ]の功績が大きい(現在は、Giorgio の2人の娘 Teresa と Chiara が2代目として経営)。

  • Sagrantino di Montefalco [サグランティーノ・ディ・モンテファルコ] 1993
    Torgiano 南西、標高の高い尾根沿いに古代ローマ時代からある街 Montefalcoで造られる赤ワイン。土着品種の Sagrantino 100%。
    もともとは甘口のものが造られていたが、近年は辛口が造られるようになり評価が上がった。D.O.C.G.は甘口の Passito [パッシート]も含まれている。
    タンニンが豊富で力強く、長期の熟成に耐えるしっかりした味わい。
    辛口はアルコール度数13%以上、甘口は14.5%以上で、熟成は2.5年以上という基準。
  • イタリア20州

    北イタリア Valle d'Aosta [ヴァッレ・ダオスタ] Aosta Piemonte [ピエモンテ] Torino Liguria [リグーリア] Genova Lombardia [ロンバルディア] Milano Trentino-Alto ...