2020年12月31日木曜日

イタリア20州

北イタリア

  1. Valle d'Aosta [ヴァッレ・ダオスタ] Aosta
  2. Piemonte [ピエモンテ] Torino
  3. Liguria [リグーリア] Genova
  4. Lombardia [ロンバルディア] Milano
  5. Trentino-Alto Adige [トレンティーノ-アルト・アディジェ] Trento
  6. Veneto [ヴェネト] Venezia
  7. Friuli-Venezia Giulia [フリウリ-ヴェネツィア・ジュリア] Trieste
  8. Emilia-Romagna [エミリア-ロマーニャ] Bologna

中部イタリア

  1. Toscana [トスカーナ] Firenze
  2. Umbria [ウンブリア] Perugia
  3. Marche [マルケ] Ancona
  4. Lazio [ラツィオ] Roma
  5. Abruzzo [アブルッツォ] L'Aquila
  6. Molise [モリーゼ] Campobasso

南イタリア

  1. Campania [カンパーニア] Napoli
  2. Puglia [プーリア] Bari
  3. Basilicata [バジリカータ] Potenza
  4. Calabria [カラブリア] Catanzaro
  5. Sicilia [シチリア] Palermo
  6. Sardegna [サルデーニャ] Cagliari


「ヴァ ピ リ ロン ト ヴェ フリ エ」
「ト ウ マ ラ ア モ」
「カン プ バ カラ シ サ」

2020年2月29日土曜日

ロンバルディアのワイン

Lombardia [ロンバルディア]は、イタリアでもっとも裕福な州だ。州都 Milano [ミラノ]は北イタリア最大の都市で、工業、金融、商業の中心地。ファッションの都でもあり、多くの外国人観光客が訪れる。

地勢としては、北はスイス国境、西は Piemonte、東は Torentino Alto-Adige、Veneto、南は Emilia-Romagna と接している。
アルプス山脈の南側には、イタリア最大の Lago di Garda [ガルダ湖]をはじめ数多くの湖があり、人気の観光地、保養地となっている。また、湖の南の丘陵地帯は、独自のミクロクリマとなっていて、ブドウ栽培が盛んだ。

主なワイン生産地としては、厳格な「山のワイン」の産地で Nebbiolo を使用した赤ワインが造られる Valtellina [ヴァルテッリーナ]、良質な Chardonnay、Pinot Nero、Pinot Bianco を使った瓶内二次発酵の Spumante が造られる Franciacorta [フランチャコルタ]、Milanoに大量のワインを供給してきた Oltrepò Pavese [オルトレポ・パヴェ―ゼ]の3つが挙げられる。

料理では、Valtellina 名産の牛肉の生ハム Bresaola [ブレザオラ]、Cotoletta alla milanese [ミラノ風カツレツ]、仔牛すね肉の輪切りの煮込み Ossobuco [オッソブーコ]、野菜スープの Minestrone [ミネストローネ]などが有名。
チーズの種類も豊富で、ウォッシュタイプの Taleggio [タレッジョ]や、Grana Padano [グラーナ・パダーノ]、Gorgonzola [ゴルゴンゾーラ]、Tiramisu [ティラミス]に使われる Mascarpone [マスカルポーネ]などがある。

D.O.C.G.は5つ。

Franciacorta [フランチャコルタ] 1995

Milano から東に車で1時間半ほどの Lago d'Iseo [イゼオ湖]南で造られるイタリア随一の高級 Spumante [スプマンテ]。Chardonnay と Pinot Nero (=Pinot Noir)を使い、瓶内二次発酵で造られる。製法は Champagne とほぼ同じ(Metodo Classico)で、Tirage [瓶詰め]後の法定熟成期間が18ヶ月以上であること(Champagneは15ヶ月以上)。

Oltrepò Pavese Metodo Classico [オルトレポ・パヴェーゼ・メトード・クラシコ] 2007

生産地は、Milanoから南に車で1時間ほどにある Pavia [パヴィア]の先のPo [ポー]川を越えたところ。Pinot Nero 主体で Pinot Grigio (=Pinot Gris)も使用できる。

Valtellina Superiore [ヴァルテッリーナ・スペリオーレ] 2002

スイスとの国境近くの Valtellina 渓谷で造られる Chiavenasca [キアヴェンナスカ](=Nebbiolo の Synonyme [シノニム])90%以上の赤ワイン。Barolo のライバル。

Sforzato di Valtellina [スフォルツァート・ディ・ヴァルテッリーナ] 2003

陰干しブドウで造られ、アルコール度数の高い(14%以上)辛口赤ワイン。

Moscat di Scanzo [モスカート・ディ・スカンツォ] 2010

アルコール度数17%以上で糖分もしっかり残っている甘口赤ワイン。

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  • Franciacorta Blanc De Blancs Brut / Azienda Agricola Cavalleri [フランチャコルタ ブラン ドゥ ブラン ブリュット NV / カヴァッレーリ]

2020年2月23日日曜日

ヴァッレ・ダオスタのワイン

Valle d'Aosta [ヴァッレ・ダオスタ]は、北西部に位置するイタリア最小の州で、人口、ブドウ栽培面積、ワイン生産量がもっとも少ない。
北はスイス、西はフランスと国境を接しており、フランス語圏の自治州で、フランス語がイタリア語と共に公用語となっている。
Monte Bianco [モンブラン]、Matterhorn [マッターホルン]、Monte Rosa [モンテローザ]などの山々に囲まれた山岳地帯で、Dora Baltea [ドーラ・バルテア]川沿いでブドウ栽培が行われる。

州全体でD.O.C.ワインを Valle d'Aosta [ヴァッレ・ダオスタ]1つに統合した。認定品種が22と非常に多いのが特徴で、ユニークな品種も栽培される。
Dora Baltea 上流では Prié blanc [プリエ・ブラン]から造る白ワインや、中流では Petit Rouge [プティ・ルージュ]を使った赤ワインなどがある。

名産のチーズ Fontina [フォンティーナ]は、チーズフォンデュの Fonduta [フォンドゥータ]をはじめ地元の料理に多く使われる。

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  • Blanc de Morgex et de la Salle Rayon / Cave du Vin Blanc de Morgex [ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッレ・レイヨン / カーヴ・デュ・ヴァ ン ・ブラン・ド・モルジェ]
    Morgex は、世界最高の標高1,200mにある畑で、栽培エリアは20haのみ。高地でも栽培が可能な Prié blanc 100%で造られる爽やかな白ワインで、Veronelli [ヴェロネッリ]は「最も無くなって欲しくないワイン」と評した。

2020年2月22日土曜日

サルデーニャのワイン

Sardegna [サルデーニャ]は、イタリア半島の西、地中海でSiciliaに次いで2番目に大きい島。イタリアの州の中では、Sicilia、Piemonteに次いで3番目に大きい。
D.O.C.G.は1つ。
  • Vermentino di Gallura [ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ] 1996
    白。Vermentino 95%以上。サルデーニャ島の北東部にあるGallura地方の丘陵部で造られる。
D.O.C.で、島の西側のOristano県で造られるのは、
  • Vernaccia di Oristano [ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ]
  • 白。Vernaccia 100%。Sherry [シェリー]に似て、Flor [フロール]を発生させ穏やかに酸化熟成する。1971年に Sardegnaで最初にD.O.C.を取得。

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  • Vermentino di Gallura Superiore Cucaione / Piero Mancini [ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ・スペリオーレ クッカイオーネ / ピエロ マンチーニ]
    Piero Mancini は、1965年設立。現在では、Gallura地域のブドウ畑の90%を所有。

  • Monteoro Vermentino di Gallura Superiore / Sella & Mosca [モンテオーロ ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ・スペリオーレ / セッラ & モスカ]

  • Vernaccia di Oristano / Attilio Contini [ヴェルナッチャ・ディ・オリスターノ / アッティリオ・コンティニ]
    ステンレス、セメントタンクで約6ヶ月、オーク材、クリの木で作った木樽で10年熟成。その間、2~3年おきに大樽から小樽へと移し替える際には、樽を満杯にせずに4分の1ほど空けておくが、Vernaccia に存在する Flor が液面に膜をつくり余分な細菌や酸化からワインを守る。瓶内熟成は最低6ヶ月。

2020年2月16日日曜日

シチリアのワイン

Sicilia [シチリア]は、イタリア全20州の中で最大の州。また、地中海最大の島でもある。
D.O.C.G.は1つだけ。
  • Cerasuolo di Vittoria [チェラスオーロ・ディ・ヴィットーリア] 2005
    赤。Nero d'Avola [ネロ・ダヴォラ]主体で、Frappato [フラッパート]も使用。ブレンド比率は、ND:Fp=50:50~70:30。

D.O.C.には、Etna [エトナ]、Marsala [マルサラ]などがある。

  • Etna Rosso [エトナ・ロッソ]
    Nerello Mascalese [ネレッロ・マスカレーゼ]主体で、Nerello Cappuccio [ネレッロ・カプッチョ]も使用可能。NM:NC=80:20~100:0。

  • Etna Bianco [エトナ・ビアンコ]
    Carricante [カリッカンテ]主体で、Catarratto [カタラット]などを使用できる。

  • Marsala [マルサラ]
    スペインの Sherry [シェリー]、ポルトガルの Port [ポート]、Madeira [マディラ]と同じく酒精強化ワイン。1773年に英国商人の John Woodhouse [ジョン・ウッドハウス]が英国市場のために開発したもの。
    ブドウ品種による色の違いによって Oro [オーロ(黄金色)]、Ambra [アンブラ(琥珀色)]、Rubino [ルビーノ(ルビー色)]、甘辛度によって Secco [セッコ(辛口)]、Semisecco [セミセッコ(中辛口)]、Dolce[ドルチェ(甘口)]に分類される。
    また、熟成度によっては、
    Fine [フィーネ](1年)、Superiore [スペリオーレ](2年)、Superiore Riserva [スペリオーレ・リゼルヴァ](4年)、Vergine [ヴェルジネ](5年)、Vergine Strabecchio [ヴェルジネ・ストラベッキオ](10年)に分けられる。

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  • Cerasuolo Di Vittoria Classico / COS [チェラスオーロ・ディ・ヴィットリア クラシコ / コス]

  • Cerasuolo Di Vittoria Classico / Valle Dell'acate [チェラスオーロ・ディ・ヴィットーリア クラシコ / ヴァッレ デラカーテ]

  • Valcerasa Etna Rosso / Bonaccorsi [ヴァルチェラーザ エトナ ロッソ / ボナッコルシ]
    Nerello Mascalese 80%、Nerello Cappuccio 20%。
    Randazzo [ランダッツォ]と Castiglione di Sicilia [カスティリオーネ・ディ・シチリア]の標高750~800mのミネラル豊富な火山性土壌の畑で、伝統的な Alberello [アルベレッロ]という仕立て方で土着ブドウを混植・混醸。

  • Targa Marsala Superiore Riserva Semisecco / Florio [タルガ マルサラ スペリオーレ リゼルヴァ セミセッコ / フローリオ]
    Grillo [グリッロ] 100%。1800リットルのオーク樽で5年以上熟成し、300リットルのオーク樽で仕上げ、瓶詰め後6ヶ月間瓶内熟成。

2020年2月9日日曜日

プーリアのワイン

Puglia [プーリア]はイタリア半島南部の長靴の「かかと」部分。
イタリアでは珍しく山岳地帯はわずか1.5%で、広大な平野が広がり、温暖な地中海性気候に恵まれる。
イタリアきっての農業地帯としてさまざまな作物を大量に生産しており、特にオリーブは生産量第1位となっている。
ブドウ栽培にも大変適した環境で、ワイン生産量はヴェネト州やシチリア州と共にトップを争い、「ヨーロッパワインの貯蔵庫」と呼ばれていた時代もあった。
バルクワイン供給地として大量にワインを造っていた時代が長かったが、1980年代以降、量から質へ大きく転換した。
古代ギリシャ時代に伝わった固有品種や伝統的な栽培方法により、独自の個性を放つワインが多い。
D.O.C.G.は、以下の4つ。
  1. Castel del Monte Nero di Troia Riserva [カステル・デル・モンテ・ネーロ・ディ・トロイア・リセルヴァ] 2011
    赤。Nero di Troia [ネーロ・ディ・トロイア]90%以上。
    Castel del Monteは「山のお城」の意味で、13世紀にこの地方を治めていたフェデリコ2世による八角形の建造物。
  2. Castel del Monte Rosso Riserva [カステル・デル・モンテ・ロッソ・リセルヴァ] 2011
    赤。Nero di Troia 65%以上。
  3. Castel del Monte Bombino Nero [カステル・デル・モンテ・ボンビーノ・ネーロ] 2011
    ロゼワイン。Bombino Nero [ボンビーノ・ネーロ]90%以上。
  4. Primitivo di Manduria Dolce Naturale [プリミティーヴォ・ディ・マンドゥリア・ドルチェ・ナトゥラーレ] 2011
    甘口の赤。Primitivo [プリミティーヴォ]100%。アルコール度数は最低16%、残糖量は50g以上。Primitivoは、DNA鑑定により、Zinfandelと同じ品種と判明している。

バジリカータのワイン

Basilicata [バジリカータ]は、長靴の「土踏まず」の部分。
海に面している部分は少なく、ほとんどが内陸部の山岳丘陵地帯にある。
平野部は8%程度しかなく、乾燥した地域が多い。
D.O.C.G.は1つだけ。
  • Aglianico del Vulture superiore [アリアニコ・デル・ヴルトゥレ・スペリオーレ] 2010
    赤。Aglianico [アリアニコ]100%で造られる。
    Aglianicoはギリシャを意味するEllenicoが由来。ギリシア原産でイタリアへは6~7世紀頃に渡ってきたと言われる。火山質の丘陵地帯で栽培されるAglianicoは、スパイスを含んだ独特な香りとしっかりした酸とタンニンを持ち、長期熟成にも耐えうる。

カラブリアのワイン

Calabria [カラブリア]は、長靴の「つま先」の部分。
ティレニア海とイオニア海に囲まれ、古代ギリシャ時代の遺跡も多く残る。
古代ギリシャ人にEnotria Tellus[エノトリア・テレス](「ワインの大地」の意)と呼ばれていた由緒ある地域。
古代品種が現代にも伝わり、Calabria独特の品種から個性豊かなワインが造られている。

D.O.C.G.は無いが、D.O.C.では、Ciro [チロ]が有名で、Ciro Bianco [チロ・ビアンコ](白)はGreco Bianco [グレコ・ビアンコ]、Ciro Rosso [チロ・ロッソ](赤)とCiro Rosato [チロ・ロザート](ロゼ)は、Gaglioppo [ガリオッポ]から造られる。

Gaglioppoのワインは、Calabria特産のpeperoncino [ペペロンチーノ/唐辛子]を使った料理によく合うとされる。
マンガ「神の雫」では、Gaglioppo 100%のDuca Sanfelice Ciro Rosso Riserva Librandi [ドゥーカ・サンフェリーチェ・チロ・ロッソ・リゼルヴァ]、GaglioppoとCabernet SauvignonのブレンドのGravello [グラヴェッロ]が、唐辛子系のキムチにマリアージュするワインとして紹介されている。

2019年3月17日日曜日

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

Brunello di Montalcino

[ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ]


イタリア三大銘酒としてBarolo [バローロ]やBarbaresco [バルバレスコ]と並び、もっとも高貴なイタリアワインに数えられる。

北イタリアらしい荘厳で堅牢な印象のBaroloやBarbarescoと異なり、Brunello di Montalcinoは繊細かつ優雅な香りと研ぎ澄まされた果実味を備え「イタリアワインの女王」と讃えられる。

Brunelloとは、トスカーナ州で広く栽培されているSangiovese [サンジョベーゼ]の亜種であるSangiovese grosso [サンジョベーゼ・グロッソ]の別名。

また、Montalcinoは、トスカーナ州シエナ県にある小さな町の名前。
Brunello di Montalcinoは、標高250~600mで栽培されたBrunelloのみが使用され、オーク樽の中で最低50カ月(Reservaは最低62カ月)熟成させることが定められている。

1966年にD.O.C.認定、1980年にD.O.C.G.が制定された際に認定された初代四銘柄のうちの一つ(あとの3つは、Barolo、Barbaresco、Vino Nobile di Montepulciano)。

BIONDI SANTI

[ビオンディ・サンティ] ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの産みの親


Ferruccio Biondi Santi [フェルッチョ・ビオンディ・サンティ]が、Sangiovese [サンジョヴェーゼ]の中でも大粒で皮が厚く、凝縮した果実味を持つクローンであるSangiovese grosso [サンジョヴェーゼ・グロッソ]を単一で用いたワインの生産を開始。1888年にBrunello Di Montalcinoが誕生した。

5代目当主Franco Biondi Santi [フランコ・ビオンディ・サンティ]は伝統的なシステムと現代のテクノロジーを活用。ブルネッロの名を世界に広め、現在の確固たる地位を築いた。

自社畑「Tenuta Greppo [テヌータ・グレッポ]」で造られたブルネッロは、世界でもっとも長期保存が可能なワインの一つ。

Poggio di Sotto

[ポッジョ・ディ・ソット] ジュリオ・ガンベッリがエノロゴを務めた新進ワイナリー


1989年設立の新進のワイナリー。

Case Basse [カーゼ・バッセ]やMontevertine [モンテヴェルティネ]も手掛けたGiulio Gambelli [ジュリオ・ガンベッリ]がEnologo [エノロゴ](醸造家)を務め、短期間で古典派ブルネッロの代表格となった。

単位面積あたりの収穫量を極限まで抑え、発酵には野生酵母のみを使用。大樽熟成による伝統的な製法によるワイン造り。

もともと自家消費用に始めただけに生産量は非常に少ない。

2005年は『神の雫』第九の使徒に選ばれた。

Banfi

[バンフィ] ブルネッロを世界に広めたモンタルチーノ最大規模のワイナリー


創業1978年のバンフィ社はブルネッロを世界に広めた功労者の一人。

約850haの広大な土地を所有し、ブドウ畑は178haで、これはブルネッロの認定畑の約1割に当たる。土壌のタイプは30種類にのぼり、それぞれの土地に合ったブドウを栽培している。

ミラノ大学、ピサ大学と共同で、土壌に合わせて異なるクローン種を選び出すという世界初の研究を行った先駆者。

設立以来、土壌や栽培方法の研究はもちろん、醸造方法の探求にも余念がなく、独自の発酵タンクの開発や樽材を自社で調達するという徹底ぶり。

Il Colle

[イル コッレ] 家族経営で伝統的スタイルのワインを造る


アルベルト・カルリによって1978年より生産開始。

ヴィンテージごとの違いやワインの個性をより感じられる伝統的スタイルでワインを造る。

農薬や除草剤を使用せず、収量制限、ブドウの選別を徹底。

醸造もすべてブドウ由来の天然酵母で温度管理をせずに発酵させ、長期間のマセラシオンを行っている。

熟成には、木樽由来の味や香りの出やすいバリックを嫌い、樽内のローストをしていない伝統的な大樽のみを使用。大樽はサイズがさまざまで、各年の異なる収量にあったものを選んでいる。

1997年にジュリオ・ガンベッリをエノロゴとして招聘。

Il Poggione

 [イル・ポッジョーネ] 伝統的なブルネッロ生産者の一つ


1800年代終わりに、ブルネッロ協会の設立メンバーの一人ラヴィーノ・フランチェスキが設立。1900年代の初めにはブルネッロの販売を開始したモンタルチーノでも長い歴史のある造り手。

モンタルチーノ南側サンタンジェロの標高150~450メートルに530haあまりの敷地を所有し、このうちブドウ畑が約140ha、オリーブ園が50haで、残りは耕地と森林が占める。
基本理念は「ブドウ畑に細心の注意を払うこと」。ブドウの収量を徹底して制限し、定期的に土壌の栄養の過不足を確認しつつ、グリーンハーヴェストを行い、不作のヴィンテージにおいても優れたワインを造る。ブドウはすべて手摘みで収穫。

2004年に完成した地下の熟成庫には、フランスで直接選んだ木材を使ったオーク樽が並び、年間を通して一定の温度と湿度が保たれる完璧な環境で長期熟成を行っている。

GAJA

[ガヤ] テロワールと「イタリアワインの帝王」のこだわりが集約


もともとは北イタリアのピエモンテ州ランゲ地方の小さな村バルバレスコの家族経営ワイナリーだったが、現当主アンジェロ・ガヤ氏の代になり飛躍を遂げる。

アンジェロ氏は、バルバレスコでは伝統的な大樽での熟成が主流だった時代にバリック樽を導入したり、ブルゴーニュのグラン・クリュ、プルミエ・クリュのように単一畑のワイン造りを行ったりすることでワインを磨き上げ、イタリア最高峰と賞賛を浴びる。

1990年代には本拠地のピエモンテだけではなく、トスカーナのモンタルチーノやマレンマ地区にも進出。アンジェロ氏は、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノを「イタリアでもっともメジャーな品種であるサンジョヴェーゼを、一番よく表現できるワイン」と評価。

5年以上を掛けて探し出したワイナリーPieve Santa Restituta [ピエヴェ・サンタ・レスティトゥータ]ではスタンダードなブルネッロ・ディ・モンタルチーノと、3つの区画のブレンドであるRENNINA [レイニーナ]、単一畑SUGARILLE [スガリーレイ]の2つの上級キュヴェを生産。

Casanova Di Neri

[カサノヴァ・ディ・ネリ] ブドウ畑新世代ブルネッロのリーダー的造り手


1971年、Giovanni Neri [ジョヴァンニ・ネリ]がモンタルチーノに畑を取得し創設した家族経営のワイナリー。

モンタルチーノの最高のエリアに135エーカーのブドウ畑を所有し、卓越した個性と独自性を持ったワインを生産。80年代中頃から新世代のブルネッロ・ディ・モンタルチーノのリーダー的造り手として注目を浴びている。

現当主のGiacomo Neri [ジャコモ・ネリ]がワイナリーの指揮を執るようになると、収穫量を抑えた思い切った剪定により凝縮感あるワインを産み出し、高い評価を得ている。

2019年3月1日金曜日

ウンブリアのDOCG

Umbria [ウンブリア]は、イタリア中部の州で、州都は Perugia [ペルージャ]。海にも国境にも接していない唯一の州 。
イタリアの Cuore Verde [緑の心臓]と呼ばれる緑豊かな丘陵地帯で、湖や川も多く、自然に恵まれている。
D.O.C.G.は2つ。いずれも赤ワイン。

  • Torgiano Rosso Riserva [トルジャーノ・ロッソ・リゼルヴァ] 1990
    Perugia の南の丘陵地帯にある Torgiano で造られる。
    Chianti 同様に sangiovese 主体(70%以上)の赤ワイン。ただし、Torgiano の穏やかな気候により、柔らかなタンニンを持つ、ソフトでバランスの良いワインとなる。
    Torgianoでは古代ローマ時代からワインが造られているが、現在の世界的な評価は、1950年に家族経営のワイナリーを創業した Giorgio Lungarotti [ジョルジュ・ルンガロッティ]の功績が大きい(現在は、Giorgio の2人の娘 Teresa と Chiara が2代目として経営)。

  • Sagrantino di Montefalco [サグランティーノ・ディ・モンテファルコ] 1993
    Torgiano 南西、標高の高い尾根沿いに古代ローマ時代からある街 Montefalcoで造られる赤ワイン。土着品種の Sagrantino 100%。
    もともとは甘口のものが造られていたが、近年は辛口が造られるようになり評価が上がった。D.O.C.G.は甘口の Passito [パッシート]も含まれている。
    タンニンが豊富で力強く、長期の熟成に耐えるしっかりした味わい。
    辛口はアルコール度数13%以上、甘口は14.5%以上で、熟成は2.5年以上という基準。
  • 2019年2月3日日曜日

    ソアーヴェ・クラシコ

    Soave Classico
    [ソアーヴェ・クラシコ]


    Soave [ソアーヴェ]は、Veneto [ヴェネト州]で、Garganega [ガルガーネガ]から造られるD.O.C.認定の白ワイン。

    Soave Classico [ソアーヴェ・クラシコ]は、Soaveの生産地の中でも、もっとも歴史と伝統のあるSoave市を取り囲む丘陵地の指定されたエリアで造られる高品質なもの。

    Pieropan
    [ピエロパン]

    1890年から四世代にわたる歴史を持ち、Soaveでもっとも尊敬される造り手。

    「質の良いワインしか造らない」をモットーとし、「すべての仕事は畑から始まる」がレオニルド氏の持論。
    大量生産に走りすぎたことによる質の低下で、Soave全体が陥った評判の低下を嘆き、不屈の精神で名誉回復に努めた。
    ブドウ畑自体に重点を置くことへのこだわり、つねにさらなる高品質を追求する姿勢、醸造工程の革新が個性を特徴づけている。

    Calvarino [カルヴァリーノ]とLa Rocca [ラ・ロッカ]の2つのクリュを持つ。
    1. Calvarino
      Calvario(カルヴァリオ)という、キリストが十字架に架けられた地が由来。
      イタリアでは苦しいことなどがあった際に「Calvario」とつぶやくそうで、急斜面で農家泣かせな土地から、そのような名前が付いた。火山性由来で凝灰岩、玄武岩が多い畑。
    2. La Rocca
      石灰岩で粘土質の土壌。
      南向きに面した畑で、10月末頃のやや遅摘みされたGarganega100%で造られている。

    Inama
     [イナマ]

    AnselmiのマネージャーだったGiuseppe Inama [ジュセッペ・イナマ]が1960年代に設立。

    現在は、Soave Classico D.O.C.内に、3,4haの畑を所有。その畑のほとんどは最高のクリュとされるFoscarinoの丘の上部斜面の最良部分に位置した火山灰土壌で、Garganegaのほか、Sauvignon BlancとChardonnayも栽培している。

    醸造の特徴は、発酵前にスキンコンタクトを行うことで、骨格がしっかりした、風味豊かなワインとなる。

    以下の4つのラインナップがある。
    1. Vin Soave
      Inamaのベーシックライン。ステンレスだけで醸造。
      法律上、Soaveは、Garganega主体で、30%までTrebbiano di Soaveをブレンドしても良いが、Garganega100%で造られる。
    2. Foscarino
      Foscarinoの南東斜面に育つ樹齢40年の樹で、オレンジになるまで完熟したブドウのみを選別し、2~3年使用のアリエ産フレンチオーク小樽で主発酵とマロラクティック発酵を行い、さらに同じ樽で6か月間熟成する。
    3. Vigneto Du Lot
      Foscarinoの南西斜面の単一畑で樹齢10年の樹のブドウから造る。
    4. Carbonare
      2016年が初リリース。
      Inamaを世界中に知らしめた祖父Giuseppe、父Stefanoに続く、3世代目のMatteo、Alessio、Lucaの3人兄弟によって造られる。

    Sandro Gini
    [サンドロ・ジーニ]

    Giniは1600年も前からSoave Classicoでブドウ栽培を続ける生産者。

    根が深くまで伸びていることで火山性土壌の奥底にあるミネラル分を吸い上げるため、良いSoaveを造るには40~50年のブドウ樹が不可欠と言う。Giniの畑のGarganegaは、樹齢70~140年、平均で100年。化学肥料は一切使わない。

    ラインナップは以下の通り。
    1. Soave Classico Gini (ベーシックライン)
      Frosc、Foscarino、Monte Grande、Salvarenza、Valle dell'Acquaの5つのクリュの厳選したブドウから造られる。
      それぞれを別々に醸造し、ブラインド試飲をベースにブレンドしボトリング。
      生産されたブドウの60%程度は他に売り、厳選された40%程度のブドウのみを使用する。
    2. La Frosc [ラ・フロスカ]
      La Froscは、標高180メートルにある約6haの畑で、南東向きの黒色火山岩土壌(掘り進むと石灰質層が現れる)。
      ブドウの平均樹齢は65~70年で、ペルゴラ・ヴェロネーゼ方式で栽培。
      初ヴィンテージは1985年で、当時世界で初めて果汁にSO2を加えずに醸造。
      10~20年は熟成可能と言う。
    3. Salvarenza [サルヴァレンツァ]
      フィロキセラの被害を受けなかった樹齢100~140年のGarganegaを使用した非常に希少なキュヴェ。
      本来のSoaveは火山岩土壌からくる独特の鉱物感、ミネラル香が個性。
      アロマではなく鉱物のニュアンスが重要、果実感よりもミネラルが主体で、長く熟成することができる。

    Anselmi
    [アンセルミ]

    当主Roberto Anselm [ロベルト・アンセルミ]は、Soave最高峰の造り手として人気を誇っていたが、法的に高収量が許され、凡庸なワインが多く醸されることの多いSoaveの名称を自身のラベルに使用することを好まず、1999年、「愛するソアーヴェよ、さようなら。私はお前を愛するがゆえにお前から離れるのだ」という声明を出しD.O.C.を脱退。
    それ以降はI.G.T.としてワインを生産している。

    ブドウ畑は標高200~350mの丘陵地にあり、グイヨ式またはコルドーネ・スペロナート方式で栽培。平野部でよく採用されており高収量が期待できるペルゴラ方式は行っていない。

    スタンダードは、San Vincenzo [サン・ヴィンチェンツォ]。
    フラッグシップは、2つのクリュ・ワイン、Capitel Foscarino [カピテル・フォスカリーノ]とCapitel Croce [カピテル・クローチェ]。
    1. Foscarino
      もともと火山だったところの畑で、Garganegaのピュアなイメージを生かしてステンレスタンクのみで醸造。
    2. Croce
      もともとが海で、アンモナイトや魚の化石が混ざっている石灰質の土壌。
      ミネラルが豊富なので、そのボリューム感を生かし、フレンチオークで発酵、熟成させている(Soaveの発酵にバリックを最初に用いたのがAnselmi)。

    イタリア20州

    北イタリア Valle d'Aosta [ヴァッレ・ダオスタ] Aosta Piemonte [ピエモンテ] Torino Liguria [リグーリア] Genova Lombardia [ロンバルディア] Milano Trentino-Alto ...