2018年11月26日月曜日

ヴェネトのDOCG

イタリア北東部に位置するVeneto [ヴェネト]は、水の都Venezia [ヴェネチア]を州都とし、北は山岳地帯のドロミテ渓谷、南にはアドリア海が広がっている。

イタリアにしては平野部が多く自然豊かな州で、イタリアワイン生産量ではトップの座を占めることも多い。

D.O.C.G.は14と多く、Piemonteに次ぐ2位。

ワインを蒸留して造るgrappa [グラッパ]の生産でも有名。

■西部

ヴェローナ県では、ガルダ湖東側の「ロミオとジュリエット」の舞台となったVerona [ヴェローナ]の町の周辺に、Bardolino [バルドリーノ]、Valpolicella [ヴァルポリチェッラ]、Soave [ソアヴェ]などのよく知られたワイン産地を抱える。

Bardolino [バルドリーノ]

D.O.C. Bardolinoは、Corvina Veronese [コルヴィーナ・ヴェロネーゼ](35~80%)、Rondinella [ロンディネッラ](10~40%)、Molinara [モリナーラ](15%以下)などの
ブドウを混醸して造られる。
やや明るいすみれ色で、軽いタッチの飲みやすくチャーミングな赤ワイン。
Bardolino superioreはD.O.C.G.に昇格。

  • Bardolino superiore [バルドリーノ・スペリオーレ] 2001
    最低アルコール度数12度、最低1年の熟成が義務付けられている。

Valpolicella [ヴァルポリチェッラ]

Valpolicellaは、Corvina Veronese 45~95%、Rondinella 5~30%、他25%以下とされ、Bardolinoと同様のブドウから造られるが、Bardolinoよりしっかりとしていて、ボディも厚くタンニンも多い。
  1. Valpolicella
  2. Valpolicella Ripasso
  3. Recioto della Valpolicella
  4. Amarone della Valpolicella
の4種類のワインが造られる。

D.O.C. Valpolicellaは、チェリーのアロマのするミディアム・ボディの辛口赤ワイン。
D.O.C. Valpolicella Ripasso [リパッソ]は、Valpolicellaのワインに、ReciotoやAmaroneのvinaccia [ヴィナッチャ](ブドウの搾りかす)を入れて再発酵させて造られる。

ReciotoとAmaroneは、2010年にD.O.C.G.に昇格。

  • Recioto della Valpolicella [レチェート・デッラ・ヴァルポリチェッラ] 2010
    ブドウを陰干しし、残糖を残した甘口ワイン。

  • Amarone della Valpolicella [アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ] 2010
    Reciotoと同様にブドウを陰干しするが、ほとんど残糖を残さず辛口に仕上げたもの。amaroneは「苦みの強い」の意味。


Soave [ソアヴェ]

Soaveは、土着の白ブドウGarganega [ガルガーネガ]に、Trebbiano di Soave [トレッビアーノ・ディ・ソアーヴェ]などをブレンドした、イタリアでポピュラーな白ワインの一つ。

ソアーヴェ村とモンテフォルテ・ダルポーネ村の背後に広がる丘陵地帯(クラッシコ地区)のSoave Classico [ソアヴェ・クラシコ]は、イタリアを代表する高品質の白ワイン。
ReciotoとsuperioreがD.O.C.G.に認定されている。

  • Recioto di Soave [レチェート・ディ・ソアーヴェ] 1998
    アプリコットや黄桃のアロマを持つ甘口ワイン。

  • Soave superiore [ソアーヴェ・スペリオーレ] 2001


■中部

ヴィチェンツァ県、パドヴァ県は比較的温暖な気候。

  • Recioto di Gambellara [レチェート・ディ・ガンベッラーラ] 2008
    Soave同様Garganega主体のGambellara [ガンベッラーラ]は、Soaveと同じくReciotoがD.O.C.G.に昇格している。

  • Colli Euganei Fior d'Arancio / Fior d'Arancio Colli Euganei [コッリ・エウガネイ・フィオル・ダランチョ] 2011
    珍しいモスカート・ジアッロを使って造られ、オレンジの香りが特徴のやや甘口または甘口の白ワイン。
  • Bagnoli Friularo / Friularo di Bagnoli [バニョーリ・フリウラーノ / フリウラーノ・ディ・バニョーリ] 2011
    土着品種のRaboso [ラボーソ]90%以上で造られる、果実香あふれる力強く個性的な赤ワイン。

■東部

トレヴィーゾ県は、Prosecco [プロセッコ]の故郷。

Proseccoは、Glera [グレーラ]と呼ばれる(以前はProseccoと呼ばれていた)白ブドウで造られる爽やかな白ワインで、ほとんどが発泡性のスプマンテ。

  • Conegliano Valdobbiadene–Prosecco / Conegliano–Prosecco / Valdobbiadene–Prosecco [コネリアーノ・ヴァルドッビアデネ・プロセッコ / コネリアーノ・プロセッコ/ ヴァルドッビアデネ・プロセッコ] 2009
  • Colli Asolani–Prosecco / Asolo–Prosecco [コッリ・アゾラーニ・プロセッコ / アゾーロ・プロセッコ] 2009

  • Colli di Conegliano [コッリ・ディ・コネリアーノ] 2011
    トレヴィーゾ県。
    白は、Manzoni Bianco [マンゾーニ・ビアンコ]30%以上、Pinot BiancoとChardonnayとで30%以上を使用。
    赤は、Cabernet Franc、Cabernet Sauvignon、Marzemino [マルツェミーノ]、Merlotをそれぞれ10%以上使用。

    マンガ「神の雫」のフランスワインVSイタリアワイン企画では、Contrada Di Concenigo Colli Di Conegliano Rosso Bellenda [コントラーダ・ディ・コンチェニゴ コッリ・ディ・コネリアーノ・ロッソ ベッレンダ]が、1000円台のイタリアワイン代表として登場しフランスワインを打ち負かした。

  • Montello Rosso / Montello [モンテッロ・ロッソ / モンテッロ] 2011
    トレヴィーゾ県。
    Cabernet Sauvignon 40~70%、Merlot、Cabernet Franc、Carmenereで30~60%、その他15%以下で造られる赤ワイン。
  • Piave Malanotte / Malanotte del Piave [ピアーヴェ・マラノッテ / マラノッテ・デル・ピアーヴェ] 2010
    トレヴィーゾ県、ヴェネツィア県。
    酸とタンニンの強い野性的な黒ブドウ Raboso [ラボーソ]から造られ、使用するブドウの15~30%を陰干しすることが義務付けられている。

  • Lison [リソン] 2011
    トレヴィーゾ県、ヴェネツィア県、Friuli-Venezia Giulia のポルデノーネ県にまたがる。
    白ブドウのTai [タイ]85%以上で造られる。Taiは、
    Friuli-Venezia GiuliaではFriulano [フリウラーノ]と呼ばれる。
    Friulanoは、以前、
    Tocai Friulano [トカイ・フリウラーノ]と呼ばれていたが、ハンガリーのTokayとの混乱を避けるため使われなくなった。

2018年11月21日水曜日

エミリア・ロマーニャのDOCG

Emilia Romagna [エミリア・ロマーニャ]

Emilia Romagnaは、北はポー川、南はアペニン山脈に挟まれ、イタリア半島の付け根部分に東西に広がっている。東側はアドリア海に面する。

イタリア食材の宝庫で、
  • Prosciutto di Parma [プロシュット・ディ・パルマ](パルマ産生ハム)
  • Parmigiano Reggiano [パルミジャーノ・レッジャーノ](イタリアチーズの王様)
  • Aceto Balsamico di Modena [モデナ産バルサミコ酢]
  • Costoletta alla Bolognese [コストレッタ・アッラ・ボロニェーゼ](ボローニャ風仔牛のカツレツ)
などがある。

州都のBologna [ボローニャ]を挟んで、西のEmiliaと東のRomagnaに分かれ、Emiliaでは、Frizzante [フリッツァンテ](弱発泡性ワイン)のLambrusco [ランブルスコ]が有名。

Romagnaは、D.O.C.のRomagnaのもと、Sangiovese、Trebbianoなどの単一品種ワインが造られている。

D.O.C.G.は2つ。
  1. Romagna Albana [ロマーニャ・アルバーナ] 2011
    Albana95%以上。1987年に白ワインで最初にD.O.C.G.となった。
    Albanaは、古代ローマ人が持ち込んだとされる品種。
    辛口から甘口、パッシートまで幅広いタイプのワインが造られる。
  2. Colli Bolognesi Classico Pignoletto [コッリ・ボロニェージ・クラッシコ・ピニョレット] 2010
    Bologna近郊の土着品種Pignolettoを95%以上使用して造られる辛口の白ワイン。
    かなりしっかりした麦わら色。

2018年11月4日日曜日

ピエモンテのDOCG

Piemonte [ピエモンテ]は、イタリアの全20州の中でもっとも多くD.O.C.G.を獲得しており、全部で17ある。

古くから「普段の日のDolchetto、週末のBarbera、特別な日のNebbiolo」という言葉があるらしい。

Nebbiolo [ネッビオーロ]

  1. Barolo [バローロ] 1981
  2. Barbaresco [バルバレスコ] 1981
  3. Gattinara [ガッティナーラ] 1991
  4. Ghemme [ゲンメ] 1997
  5. Roero [ロエロ] 2004
    ※Roero Arneisは、Arneis100%の白ワインまたはスプマンテ。

Barbera [バルベーラ]

  1. Barbera d'Asti [バルベーラ・ダスティ] 2008
  2. Barbera del Monferrato Superiore [バルベーラ・デル・モンフェッラート・スペリオーレ] 2008
  3. Nizza [ニッツァ] 2014

Dolcetto [ドルチェット]

  1. Dolcetto di Ovada Superiore [ドルチェット・ディ・オヴァダ・スペリオーレ] 2008
  2. Dolcetto di Diano d'Alba [ドルチェット・ディ・ディアーノ・ダルバ] 2010
  3. Dogliani [ドリアーニ]  2011

Ruche [ルケ]

  • Ruche di Castagnole Monferrato [ルケ・ディ・カスタニョーレ・モンフェッラート] 2010

Brachetto [ブラケット]

  • Brachetto d’Acqui [ブラケット・ダクイ] 1996
    ※赤のスプマンテと甘口の赤ワインがある。

Moscato [モスカート]

  • Asti & Moscato d'Asti [アスティ&モスカート・ダスティ] 1993
    ※Astiは甘口スプマンテ、Moscato d'Astiは弱発泡性の甘口白ワイン。

Cortese [コルテーゼ]

  • Gavi [ガヴィ] / Cortese di Gavi [コルテーゼ・ディ・ガヴィ] 1998

Erbaluce [エルバルーチェ]

  • Erbaluce di Caluso [エルバルーチェ・ディ・カルーゾ] 2010

Arneis [アルネイス]

  • Roero Arneis [ロエロ・アルネイス] 2004
    ※Roeo Arneisは白ワインとスプマンテ。RoeroにはNebiolo主体の赤ワインもある。

Chardonnay [シャルドネ] & Pino Nero [ピノ・ネーロ]

  • Alta Langa [アルタ・ランゲ] 2010
    ※スプマンテ(白/ロゼ)

◆・◇・◆・◇・◆・◇・◆

  • Langhe Nebbiolo / Cascina Ballarin [ランゲ・ネッビオーロ / カッシーナ・バラリン]
    ブドウはすべてバローロエリアの Briccorocca [ブリッコロッカ]、Bussia [ブッシア]、 Panerole [パネローレ]の3つの畑から収穫。
    東と西向きの斜面のブドウを使用し、フレッシュで早く飲めるカジュアルな味わいのワインになっている。
    フレンチオークの小樽とスラボニア産の大樽で6ヶ月熟成、瓶内で6ヶ月熟成してリリースされる。

  • Roero Arneis / Bruno Giacosa [ロエロ・アルネイス / ブルーノ・ジャコーザ]

ピエモンテのDOCG|ドルチェット編

Dolcetto [ドルチェット]の名は、イタリア語で甘みを意味するdolce [ドルチェ]に由来しているが、ワインは甘みが強いというわけではなく、ブドウ自体に強い甘みがあるという説と、Nebbioloに比べると甘いという説がある。
もともとフランスを原産地とした品種と言われ、Piemonteをはじめとする北イタリア(他はLiguriaとValle d'Aosta)で多く栽培される。
早熟という特性があるため、Nebbioloが育ちにくい日照不足や冷涼な地域でよく栽培される。
ワインはルビー色で、酸味が少なくタンニンが多い。若飲みタイプのワインが多いが、造り方によっては熟成タイプにもなる。

D.O.C.G.は以下の3つ。

Dolcetto di Ovada Superiore [ドルチェット・ディ・オヴァダ・スペリオーレ] 2008

OvadaはPiemonte東南の丘陵で、Dolcettoの生産地としてはもっとも東に位置する。砂やシルト岩を含む埴壌土(粘土を37.5~50%含む)。
ワインはDolcetto100%で、しっかりした構成を持つ長熟タイプが多く、10年以上の熟成可能な年もあるが、近年は若飲みタイプも造られる。オーク樽による熟成を行っている生産者が多く、タンニンが柔らかで、口当たりは滑らか。

Dolcetto di Diano d'Alba [ドルチェット・ディ・ディアーノ・ダルバ] 2010

Albaの南側の地区で、最初に公認されたDolcettoの葡萄園。
Dolcetto100%で、Dolcettoの中では熟成にも向く。

Dogliani [ドリアーニ] 2011

Dolcettoの起源はDoglianiにあり、1500年代からすでに植えられていたと言われる。
ワインはDolcetto100%で造られ、他の地域に比べ長期熟成のものが多く、やや甘く重厚で香り高い味わい。
アルコール度数が高くタンニンも豊富に含まれており、肉料理や脂肪分の多い料理によく合う。
もともと2005年に、Dogliani / Dolcetto di Dogliani SuperioreがD.O.C.G.に昇格していたが、2011年に、Dolcetto di DoglianiとDolcetto delle Langhe Monregalesの2つのD.O.C.が加わった。

2018年11月2日金曜日

ピエモンテのDOCG|バルベーラ編

Barbera [バルベーラ]は、イタリアではSangiovese [サンジョベーゼ]に次いで2番目に多く栽培されている赤ワイン用ブドウ品種で、タンニンが少なく、酸味の強い色の濃い赤ワインとなる。
Piemonte [ピエモンテ]とLombardia [ロンバルディア]で多く栽培され、Piemonteではワイン総生産量の半分以上がこの品種。

Barberaを使ったワインで代表的なのは、D.O.C.のBarbera d'Alba [バルベーラ・ダルバ]
産地はAlbaを中心とするLanghe地方で、LangheはBaroloやBarbarescoの生産地でもあるため、BarberaはNebioloと共に植えられることが多く、Barberaを主体としつつNebioloを加えることが認められている。
オークの小樽で熟成される傾向があり、ボディのしっかりした長熟のものが造られる。

D.O.C.G.は以下の3つ。

Barbera d'Asti [バルベーラ・ダスティ] 2008

Torinoの東にあるAsti周辺の粘土石灰質の土壌で生産される。生産地区分は近隣のBarbera del Monferratoと入り組んでおり、一部重複するところもある。
85%以上がBarbera。Freisa [フレイザ]、Dolcetto [ドルチェット]、Grignolino [グリニョリーノ]の混醸が認められている。
チェリー、プラム、スミレといったアロマに、強い酸味を持ち、Barbera単独でのワインではタンニンはあまり感じられないが、DolcettoやNebioloなどと混醸し長期熟成することでほどよいタンニンを獲得する。

Barbera del Monferrato Superiore [バルベーラ・デル・モンフェッラート・スペリオーレ] 2008

Astiの東に位置し、シルトを含む石灰質土壌のMonferrato丘陵地帯で生産される。Barbera del MonferratoはD.O.C.だが、2008年にSuperioreのみD.O.C.G.に昇格。
Barbera d’Astiと同様に85%以上がBarberaで、Freisa、Dolcetto、Grignolinoの混醸が認められている。
プラムやチェリーに加え、ブラックペッパーを思わせるアロマに、バランスの取れた酸味を持つ。

Nizza [ニッツァ] 2014

もともとBarbera d'AstiはD.O.C.だったが、2000年ヴィンテージから、Barbera d'Asti D.O.C. Superiore のSottozana [サブ・ゾーン]として、Nizza [ニッツァ]、Tinella [ティネッラ]、Colli Astiani [コッリ・アスティアーニ]の3つが指定された。
2008年にBarbera d'AstiがD.O.C.G.を獲得し、2014年に、ついにNizza単独でのD.O.C.G.が認定された。
Nizzaを名乗れるのは、Barbera d'Astiを生産する169の村のうち、Nizza Monferratoの18の村で造ったもののみ。

ピエモンテのDOCG|ネッビオーロ編

Piemonte [ピエモンテ]のD.O.C.G.は全部で17あり、これはイタリアの州の中でもっとも多い。その中の5つがNebbiolo [ネッビオーロ]主体。

Nebbiolo [ネッビオーロ]の名前は、果実に付着している蝋分がNebbi [霧]のように見えることや、収穫時期に霧が発生することに由来。
栽培環境に非常に敏感な品種で、Piemonte以外の土地では育ちにくく、また、発芽時期が早く収穫時期が遅い品種であるため、栽培が難しい。
一方で、十分な酸とアルコールが得られるため、長期熟成も可能な優れたワインが生まれる。

Barolo [バローロ] 1981

Nebbiolo100%。Nebbiolo種の力強さ、厳格さ、深遠さが特徴的なイタリアを代表する重厚な赤ワインで、古くから「王のワインであり、ワインの王である」とされる。
Baroloの伝統的な個性は、細やかな酸と重厚感を感じるタンニン分と獣やなめし革のような香り。
3年以上の熟成義務があり、アルコール度数は13%以上と定められている。

11のコムーネで約800の生産者がいるが、主要な地域は以下の5つ。
  1. La Morra [ラ・モッラ]
  2. Barolo [バローロ]
  3. Serralunga d'Alba [セッラルンガ・ダルバ]
  4. Monforte d'Alba [モンフォルテ・ダルバ]
  5. Castiglione Falletto [カスティリオーネ・ファッレット]
La Morra、Barolo のある西側は、マグネシウム、マンガンを多く含むためまろやかで香りが良く(女性的)比較的早く熟成する。
一方で、Serralunga d'Alba、Monforte d'Alba、Castiglione Falletto のある東側は、鉄分が多く、厳格でスパーシーなものとなり(男性的)長い熟成期間を要する。

Barbaresco [バルバレスコ] 1981

Nebbiolo 100%。Barolo に比べてエレガントでビロードのような滑らかさから「イタリアワインの女王」と形容されており、Nebbiolo 種のもつ繊細さ、優美さが特徴。
「Barolo の弟分」として伸び悩む時代もあったが、現在では Barolo とは異なるエレガントさを押し出し、評価を上げている。
Barolo より1年短い2年以上の熟成義務があり、アルコール度数12.5%以上。
Barbaresco を名乗れるのは、以下の3つのコムーネ。
  1. Barbaresco [バルバレスコ]
  2. Neive [ネイヴェ]
  3. Treiso [トレイゾ]

Gattinara [ガッティナーラ] 1991

Nebbioloが90~100%でなければならず、Vespolina [ヴェスポリーナ]種を4%以下、Uva Rara [ウーヴァ・ラーラ]種と合わせて10%以下ブレンド可能。
この地のNebbioloはSpanna [スパンナ]というシノニムで呼ばれる。
Gattinaraの赤ワインは苦味こそあるものの、Baroloに比べると柔らかな味わいを持つ。
こうした味わいの違いは、熟成期間にも由来するが、もうひとつの原因は土壌にあり、Gattinaraは酸性の火山性土で、ほどよい酸味とマイルドなタンニンを持つ。一方で、Langhe [ランゲ]地方はアルカリ性の粘土質で石灰を含むため、Nebbioloは強い酸味とタンニンが個性となる。

Ghemme [ゲンメ] 1997

Nebbioloが85%以上でなければならず、15%まではVespolina、または、Uva Raraをブレンドしてもよい。
Gattinaraとは、Sesia [セージア川]を挟んで東側に位置し、Gattinara同様、NebbioloはSpanna [スパンナ]と呼ばれる。
土壌は氷河による氷堆積土壌で、Gattinaraと比較すると穏やかな味わいとなる。
ゴルゴンゾーラチーズの産地として有名で、Ghemmeはゴルゴンゾーラと抜群の相性。

Roero [ロエロ] 2004

赤ワインRoero [ロエロ]は、Nebbioloが95~98%でなければならず、Arneis [アルネイス]を2~5%使用可(黒ブドウでの代用可)。
Roeroの地名は、かつてこの地を治めていたロエロ公爵に由来。
川を挟んだ南岸はLanghe。力強いストラクチャーとタンニンを備えており、BaroloやBarbarescoに近い。
Roero Arneisは、Arneis100%の白ワインまたはスプマンテ。

イタリア20州

北イタリア Valle d'Aosta [ヴァッレ・ダオスタ] Aosta Piemonte [ピエモンテ] Torino Liguria [リグーリア] Genova Lombardia [ロンバルディア] Milano Trentino-Alto ...