Soave Classico
[ソアーヴェ・クラシコ]
Soave [ソアーヴェ]は、Veneto [ヴェネト州]で、Garganega [ガルガーネガ]から造られるD.O.C.認定の白ワイン。
Soave Classico [ソアーヴェ・クラシコ]は、Soaveの生産地の中でも、もっとも歴史と伝統のあるSoave市を取り囲む丘陵地の指定されたエリアで造られる高品質なもの。
Pieropan
[ピエロパン]
1890年から四世代にわたる歴史を持ち、Soaveでもっとも尊敬される造り手。
「質の良いワインしか造らない」をモットーとし、「すべての仕事は畑から始まる」がレオニルド氏の持論。
大量生産に走りすぎたことによる質の低下で、Soave全体が陥った評判の低下を嘆き、不屈の精神で名誉回復に努めた。
ブドウ畑自体に重点を置くことへのこだわり、つねにさらなる高品質を追求する姿勢、醸造工程の革新が個性を特徴づけている。
Calvarino [カルヴァリーノ]とLa Rocca [ラ・ロッカ]の2つのクリュを持つ。
- Calvarino
Calvario(カルヴァリオ)という、キリストが十字架に架けられた地が由来。
イタリアでは苦しいことなどがあった際に「Calvario」とつぶやくそうで、急斜面で農家泣かせな土地から、そのような名前が付いた。火山性由来で凝灰岩、玄武岩が多い畑。 - La Rocca
石灰岩で粘土質の土壌。
南向きに面した畑で、10月末頃のやや遅摘みされたGarganega100%で造られている。
Inama
[イナマ]
AnselmiのマネージャーだったGiuseppe Inama [ジュセッペ・イナマ]が1960年代に設立。
現在は、Soave Classico D.O.C.内に、3,4haの畑を所有。その畑のほとんどは最高のクリュとされるFoscarinoの丘の上部斜面の最良部分に位置した火山灰土壌で、Garganegaのほか、Sauvignon BlancとChardonnayも栽培している。
醸造の特徴は、発酵前にスキンコンタクトを行うことで、骨格がしっかりした、風味豊かなワインとなる。
以下の4つのラインナップがある。
- Vin Soave
Inamaのベーシックライン。ステンレスだけで醸造。
法律上、Soaveは、Garganega主体で、30%までTrebbiano di Soaveをブレンドしても良いが、Garganega100%で造られる。 - Foscarino
Foscarinoの南東斜面に育つ樹齢40年の樹で、オレンジになるまで完熟したブドウのみを選別し、2~3年使用のアリエ産フレンチオーク小樽で主発酵とマロラクティック発酵を行い、さらに同じ樽で6か月間熟成する。 - Vigneto Du Lot
Foscarinoの南西斜面の単一畑で樹齢10年の樹のブドウから造る。 - Carbonare
2016年が初リリース。
Inamaを世界中に知らしめた祖父Giuseppe、父Stefanoに続く、3世代目のMatteo、Alessio、Lucaの3人兄弟によって造られる。
Sandro Gini
[サンドロ・ジーニ]
Giniは1600年も前からSoave Classicoでブドウ栽培を続ける生産者。
根が深くまで伸びていることで火山性土壌の奥底にあるミネラル分を吸い上げるため、良いSoaveを造るには40~50年のブドウ樹が不可欠と言う。Giniの畑のGarganegaは、樹齢70~140年、平均で100年。化学肥料は一切使わない。
ラインナップは以下の通り。
- Soave Classico Gini (ベーシックライン)
Frosc、Foscarino、Monte Grande、Salvarenza、Valle dell'Acquaの5つのクリュの厳選したブドウから造られる。
それぞれを別々に醸造し、ブラインド試飲をベースにブレンドしボトリング。
生産されたブドウの60%程度は他に売り、厳選された40%程度のブドウのみを使用する。 - La Frosc [ラ・フロスカ]
La Froscは、標高180メートルにある約6haの畑で、南東向きの黒色火山岩土壌(掘り進むと石灰質層が現れる)。
ブドウの平均樹齢は65~70年で、ペルゴラ・ヴェロネーゼ方式で栽培。
初ヴィンテージは1985年で、当時世界で初めて果汁にSO2を加えずに醸造。
10~20年は熟成可能と言う。 - Salvarenza [サルヴァレンツァ]
フィロキセラの被害を受けなかった樹齢100~140年のGarganegaを使用した非常に希少なキュヴェ。
本来のSoaveは火山岩土壌からくる独特の鉱物感、ミネラル香が個性。
アロマではなく鉱物のニュアンスが重要、果実感よりもミネラルが主体で、長く熟成することができる。
Anselmi
[アンセルミ]
当主Roberto Anselm [ロベルト・アンセルミ]は、Soave最高峰の造り手として人気を誇っていたが、法的に高収量が許され、凡庸なワインが多く醸されることの多いSoaveの名称を自身のラベルに使用することを好まず、1999年、「愛するソアーヴェよ、さようなら。私はお前を愛するがゆえにお前から離れるのだ」という声明を出しD.O.C.を脱退。
それ以降はI.G.T.としてワインを生産している。
ブドウ畑は標高200~350mの丘陵地にあり、グイヨ式またはコルドーネ・スペロナート方式で栽培。平野部でよく採用されており高収量が期待できるペルゴラ方式は行っていない。
スタンダードは、San Vincenzo [サン・ヴィンチェンツォ]。
フラッグシップは、2つのクリュ・ワイン、Capitel Foscarino [カピテル・フォスカリーノ]とCapitel Croce [カピテル・クローチェ]。
- Foscarino
もともと火山だったところの畑で、Garganegaのピュアなイメージを生かしてステンレスタンクのみで醸造。 - Croce
もともとが海で、アンモナイトや魚の化石が混ざっている石灰質の土壌。
ミネラルが豊富なので、そのボリューム感を生かし、フレンチオークで発酵、熟成させている(Soaveの発酵にバリックを最初に用いたのがAnselmi)。